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真 ・ 伸 物 語

野  球 3の付録
{おまけ(一粒で2度おいしい)}
 

おやじ番

 やはり、アチ、コチ飛び跳ねるボールは厄介で怖いものらしい。事実、わたしもキャッチボールをしていてもショートバウンドは「あっち向いてホィ、」という具合である。そこで、真の時の失敗もあるので無い頭で考えた。名づけて「ゴン・ボール」   (あたまに、ドラはつかない。)
 真のときは、「マスクを付けているので当たってもいたくない。」が基本だった。これが間違いの根本だと気が付いた。痛い、痛くないの前にどうしたら取れるのかが重要だということを私は忘れていたのである。そこで当時流行りの「キャプテン翼」のマンガのなかに”ボールは友達”という言葉を思い出した。
 軟式のテニスボールクラスのやわらかいボールを持ち出して、伸に言った「このぷよぷよのボールをおでこではじき返してみな。」そういって自分の頭や顔、メガネにボールをぶつけて見せた。そして、彼の頭付近にボールを浮かせてやった。始めのうちは目をつむりながらヘディングをしていたが、全然痛くないので積極的に目をあけておでこの真中で当てに来た。それからしばらくその訓練をして彼に言った。「ボールと友達になったかい?」   恥ずかしいほどキザなセリフだがそれは彼らがいつも読んでるマンガのセリフなので「ストンッ、」と落ちたらしい。
 その後、彼はボールをぎりぎりまで目で追うようになった。   
 めでたし、めでたし、・・・でもないか、これだったら「犠牲になった真が可愛そう。」という声が聞こえてきそうだが彼の場合別の方で埋め合わせができているので・・・
 


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